中国で銀行口座を持っていると何かと便利です。
またこちらの記事でご紹介したように、日本出国時にポケットチェンジというWechatへのお金チャージ機にお金を吸い込めれた方も、銀行口座を開設することでお金を取りもどずことができます。
中国の銀行口座開設は空いていれば30分ほどで完了するので、そこまでハードルは高くありません。
旅行者でもここまで簡単に口座を作れてしまうのは驚きですよね。
中国の銀行は平日はもちろん、土日もやっています。
この記事は実際に筆者が深圳に言った際、銀行の案内を受けながらメモに記した内容をもとに執筆しています
よって、口座開設の流れやスタッフから問われる内容はある程度正確性があると言えるでしょう。
こんな方におすすめ
- 中国での長期滞在やビジネスを検討している方
- 中国での銀行口座開設手続きに興味がある方
- 中国での生活や旅行に関心がある方
- 中国の銀行口座を持つことで便利さを実感したい方
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- 訪中回数の合計が約30回
- 中国留学経験あり
- 世界中を旅して訪問国家数の合計が33カ国
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口座作成をする上でおすすめの銀行
中国にはさまざまな銀行が存在しますが、中国全土にある銀行がおすすめです。
ただし、あまりに大きい銀行だと旅行できた外国人の口座開設が断られることがありますので、注意が必要です。
ある程度規模があり大き過ぎない銀行として以下をおすすします。
旅行者でも銀行口座開設が可能な銀行
筆者の実体験として、上記銀行はいずれも旅行中に口座作成実績あり
中国で銀行口座開設をする上で必要なもの
事前に以下のものを用意しておきましょう。
これらがないと銀行口座を作ることができませんので要注意です。
銀行口座作成に必要なもの
- 中国現地の電話番号
- パスポート
- 日本の免許証
中国現地の電話番号がない場合は以下を参考に入手しましょう。
こちらも最速で30分ほどで入手が可能です。
中国での銀行口座作成手順
それでは、本題に入りましょう。
銀行口座作成手順はまとめると以下の流れです。
簡単!銀行口座開設の3ステップ
- 銀行で口座開設したい旨伝える
- 必要情報の提供
- 暗証番号の設定
銀行で口座開設したい旨伝える
銀行に入り、パスポートと中国の電話番号を伝えます。
今回筆者は交通銀行という銀行で口座を開設しました。
日本の銀行同様、基本的に英語は通じないので中国語を駆使していきまさょう。
「口座を開きたい」は中国語で、「想开账户(シャンカイジャンフ)」と言います。
この際、中国の電話番号がないと銀行口座作成を断られてしまうので、予め中国の電話番号をゲットする必要があります。
電話番号入手に関する詳しい手順はこちらをご覧ください。
続いて、iPad を渡され、注意事項などを説明した中国語の動画を見るように言われます。
音声は流れておらず、中国語がわかる筆者ですら内容を理解していませんが、これは形式的に「銀行側は顧客に注意事項を説明した」という事実を作るためだと思います。
この動画を見ている様子を、筆者の携帯を使って銀行員さんが写真を撮ります。
なぜ顧客の携帯でこの写真を撮る必要があるのか、は後に分かります。
そして、注意事項が記載された口座開設申請書を記入します。
外国人の場合、多くのケースで銀行にいるスタッフが助けてくれます。
以前は放置プレーも当たり前でしたが、サービスの質が上がったことで先進国の風貌を感じさせます。
口座開設申請書にサインをしてからデスクに案内してもらいます。
必要情報の提供
デスクには他のスタッフがいて、パスポートと申請用紙をお渡しします。
iPadのようなものでぽちぽちスタッフが何やら情報を入力しています。
何度かiPad上でサインを求められますので、素直に対応します。
また、パスポートの他に身分を証明するものを求められます。
日本国内のIDや従業員証などです。
免許証でも良いのですが、口座開設申請時、筆者は原本を持っていなかったので、代わりに名刺を渡し、こちらで審査を通しました。
本来は正式書類ではないのでダメだと思うのですが、中国語で事情を説明し受け入れてもらいました。
工作证という、社員証がわりに提示した形になります。
もし中国で銀行口座を作る予定がある方は、日本の免許証や従業員証を持っていくと良いでしょう。
その後、滞在先を問われホテルの住所と部屋番号を伝えます。
これで終わりかと思いきや、次に日本の住所です。
細かいことを知られるのが嫌だったので、今更ですが細かい住所までは記載せず、XX丁目までの記載にとどめました。
さらに、日本での納税者番号(CRS)を求められます。
あまり馴染みのない項目ですが、適切なものが見当たらなかったので、筆者は免許証番号を伝えました。
正直、免許証番号は適切ではないと考えますが、とにかく何かを自信を持って記載することで大体なんとかなります。
筆者はこの番号をどうしようか、色々とネットで調べていたため少し時間が経過してしまいました。
待ちきれなくなったスタッフが「カード持ってくるね」と言って席を立ちました。
まだ必要情報を全て記入していない顧客に対してカード発行を並行で進めるあたり、さすがです。
5分ほどすると、新しいカードを持ってきてくれます。
その間に筆者は、あたかも免許証番号がCRSなのだと言わんばかりにドヤ顔で記入しました。
スタッフがあらゆる書類をiPad で全て写真に収めていきます。
この際に入店時に筆者の携帯で撮影された「注意事項を説明しましたよ証拠写真」を表示するように言われます。
スマホ画面をiPad で写真に撮られます。
口座開設をする上での注意事項が記載された画面を見せられます。
とはいえ、保険の約款と同じように非常に細かくさまざまなことが記載されているので全部読む必要はないかと思います。
暗証番号の設定
仕上げに6桁の暗証番号を設定して完了です。
これで無事にデビットカードが発行されました。
発行されたカードをWechatPayやAlipayに登録しましょう。
もしあなたが日本出国時に筆者と同じようにポケットチャージにお金を吸い込まれていたら、中国の銀行口座を開設することでそのお金は戻ってきます。
実際に筆者は、WeChatに交通銀行のカードを登録し、ポケットチャージで発行されたレシート記載のQRコードを読み込むことで、吸い込まれた1万円を取り返すことに成功しました。
まとめ
中国での銀行口座開設は、驚くほどスムーズで手軽なものです。
平日はもちろん、土日でも可能で、手続き自体も30分程度で完了します。
銀行員は親切で助けになることが多く、中国語ができなくても基本的なことは対応してもらえます。
ただし、中国の電話番号や日本での身分証明書など、あらかじめ用意しておく必要があります。
また、手続き中に気をつけるべきポイントもあります。
例えば、iPadでの動画視聴や写真撮影は、銀行側の形式的な手続きとして行われることがありますが、それも含めてスムーズに進めることが大切です。
さらに、口座開設後にはWeChatPayやAlipayなどの中国の決済サービスにカードを登録することで、便利に利用することができます。
旅行は持ちろん、中国での生活やビジネスを始める際には、このような手続きがスムーズに進むことで、ストレスを減らし、円滑な生活を送ることができるでしょう。