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【Alden 986】ペニーローファー|購入から2年後の経年変化レビュー

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困っている人
オールデンの986を履いてアメリカのカジュアルシューズを味わいたい人に向けて、構造や素材の詳細についてまとめました。購入時にご参考いただけますと幸いです。

Aldenはアメリカで最も有名なシューズブランドの一つで、素晴らしいLoafersを製造しています。

タッセルローファーで大成功を収めたほか、高品質のペニーローファーも生産しています。

今回はカジュアル且つ上品なモデル、986 LHS(Leisure Handsewn Moccasin)についてご紹介いたします。

LHSと言えば、紳士服の世界では誰もが知っているオールデンのペニーローファーです。

エイジングの様子が気になる方もいらっしゃると思いますので、購入から2年後の靴の状態についてもご紹介できればと思います。

こちらの動画で、この子を磨いた際の様子をご覧いただけます。

本記事の内容

  • Alden 986のディテール
  • Alden 986を2年使用したエイジング
  • Alden 986オススメコーデ

本記事の信頼性

デニゆき

この記事を書いている私は、

  • Aldenを5足保有
  • ビンテージデニムをはじめとする一生物が大好き
  • 専門は経営学と自動車

今回の執筆にあたってはこちらの雑誌を参考にしています。

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

Alden 986の値段感

まず最初に、986は日本円で9-10万円程と初心者にはコストがかかります。

しかし、値札そのものではなく「着用単価」に目を向けるべきかもしれません。

「着用単価」とは、着用するたびにかかるお金のことです。

仮に、3回/週×10年間着用した場合、1回あたりおよそ60円程のコストになります。

100,000円 /1,560回(3回/週×52週×10年)≒64円/回

とはいえ、10万弱は大変大きな額ですので、そんな大金を使う前に今日のレビューに目を通して購入時のご参考にしていただけますと幸いです。

Alden 986の見た目

オールデン986は、つま先に丸みを持たせ、幅を広くしたバンラストを使用しています。

その他のメジャー木型である、バリーラスト、モディファイドラスト、トルブランスラストに比べるとやや幅が狭いです。

986はそこまでドレッシーなスタイルではないので、カジュアルな用途で履くのがオススメです。

986の外観は、アイビースタイルのクラシックな雰囲気を残しています。

アイビールックは、1950年代にアメリカで生まれたファッションスタイルです。髪を七三分けにし、ボタンダウンシャツ、三つボタンのブレザー、コットンパンツ、ローファーを着用するのが定番だったとされています。

バンプ(甲とつま先をカバーする靴の前部)その上に半円形のカットアウトとバンプを越えて配置された革ストラップがあります。

バンプシューズとは、うねりのあるモカシン縫いが特徴の靴のことです。

Alden 986は、カラー8(ダークバーガンディに近い色)とブラックの2色のラインナップをオファーしています。

Alden 986のフィット感

ローファーのフィット感については、特に注意が必要です。

986は他のオールデンのラストよりも幅が広いので、986の場合、少なくともハーフサイズ下げることをおススメします。

個人的な感覚ですが、オールデンは独自の靴のサイズを持っているようで、一般的にUSサイズより少し大きめですが、それでもUKサイズよりは小さいです。

Alden 986のディテール

986の構造と革の選択は、間違いなく最高のもののひとつです。

ブランドオールデン(ALDEN)
スタイルペニーローファー
バーガンディ(burgundy)
ラストバン(Van)
製法グッドイヤーウェルト製法
甲革ホーウィン シェルコードバン(Horween Genuine Shell Cordovan)
靴底シングルレザーソール
生産国Made in U.S.A.
サイズ8D

オールデンのサイズ早見表はこちらでまとめています。

構造

構造に関して、オールデンは360度グッドイヤーウェルトとフラットウェルトを使用しています。

これは、カジュアルシューズではよくある組み合わせです。

オールデンにとってのフラット ウェルトは、一般的に使用される構造とは異なるウェルトを指します。

例えば、スプリット・リバース・ウェルトは、アッパーとソールの間に小さな縦長の革が敷かれていますが、これはフラット・ウェルトでは見ることができません。

360度ウェルトは、ウェルトライン(靴底のステッチ)が靴の全周に縫い付けられていることを指します。

ご参考までに、ウェルトラインが踵のあたりで終わっているものを270度ウェルトと呼びます。

いずれも靴が長持ちする優れた構造です。

革の選択に関して、オールデンは長期的なパートナー契約を結んでいるホーウィン社から本物のシェル コードバンレザーを仕入れて使用しています。

ホーウィン社のシェルコードバンをご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、間違いなく世界最高峰の革です。

自然な輝き、そしてエイジングによるパティーヌの美しさは、まさに想像を超えるものです。

シェルコードバンは、ピュアベジタブルタンニングとハンドフィニッシュという手法で生産されています。

ピュアベジタブルタンニングとは、天然植物(草や木の汁など)から抽出したタンニン(渋)を使って皮をなめす方法です。

ハンドフィニッシュとは手染めのことで、革に幾度も染色を重ねることで濃淡が生まれ奥行きのある色合いに仕上がります。

ベジタブルタンニングレザーのインソールは多くの快適さを提供します。

時間が経つにつれフットベッドはあなたの足の形に合わせて形成され、まさにオーダーメイドした靴のような履き心地となります。

シューズケアの方法

シェルコードバンであるオールデンガンボートは、他のステッチシューズとは異なるお手入れ方法が必要です。

シェルシューズに最適なのは馬毛のブラシです。

そうそう、ブラッシングの際には履き皺の汚れも書き出す必要があるので必ず、シューツリーを入れてから行いましょう。

シダーでできたシューツリーは湿気や匂い取りの役目もあり何かと重宝するので、筆者はいくつかまとめ買いしました。

ブルームを防ぐのに非常に優れています。

靴がくすんできたら、できるだけ長い時間ブラッシングしましょう。

コンディションを整えるのはどうしても必要なときだけ。

私の場合は年に数回の頻度ですが、定期的に靴を履く人はもう少し頻度を高くしてもいいかもしれません。

汚れ落としのクリームは、カルナバワックスが革に自然なつやを与えると同時に、汚れや水から保護してくれるこちらを使っています。

クリームは 定番のSaphirを使っています。

クリームをシューズに塗り込んだり、余分なクリームを拭き取るためのクロスは毎回綺麗なものを使うようにしましょう。

クリームを等する際に筆者は、ブラシで有名な浅草のかなやさんのブラシを使っています。

キメが細かくクリームの馴染みが全然異なるのです。

靴の表面に磨きをかける場合には、こちらの専用豚毛ブラシがお勧めです。

筆者は気が向いた時にワックスとハンドラップを用いて、表面がまるで鏡のように仕上がる「鏡面磨き」を行います。

仕上げに山羊毛ブラシ、もしくは専用グローブクロスで磨き上げ完成です。

他のブラシ同様、色移りを避けるためシューズの色ごとに分けて使う方が良いでしょう。

宜しければ、Aldenに関するその他お勧め記事にも目を通してみてください。

Alden 986のおすすめスタイル

986はカジュアルシューズとして位置づけられている一足です。

フォーマルな場での着用もできなくはないですが、カジュアルな場ではより万能です。

カジュアルなワーキングスタイルには、チノパンやドレスシャツと合わせてもよいかもしれません。

週末の買い物には、Tシャツとジーンズを合わせるとよいでしょう。

ここでは、オールデンの靴を使った着こなしのアイデアをご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

スタイル1:カジュアル、クラシック

トップス

ポロシャツ(ネイビーまたはブラック、ロゴなし)

好みですが、私は襟を立てないほうが好きです。

アクセサリー

革紐の時計

アウターウェア

カジュアルスーツジャケット(ミッドブラウンまたはネイビー)

ボトム

ストレートフィットジーンズ(ダークグレー)

1~2回ロールアップして足首を見せるのはいかがでしょうか。

靴下

インビジブルソックス

スタイル2

トップス

シンプルなデザインで中間色のルーズフィットクルーネックTシャツ(フロントタックまたはフルタック)

アクセサリー

メタル/レザーブレスレット

アウターウェア

ボンバージャケット(黒)またはレザージャケット(ダメージ加工されすぎていないもの)

ボトム

セルビッチ付きテーパードフィットジーンズ(裾の色落ちはNG)

靴下

白色ソックスまたはインビジブルソックス

白い靴下を履くときは、必ず黒い靴を履くと靴下が引き立ちます。

白い靴下はちょっと…という方は、インビジブルソックスをお試しください。

スタイル3:モダン、カジュアル

トップス

ハイネック無地Tシャツ(イエロー、オレンジ)

黄色とオレンジは夏らしい色です。

とても大胆な色なので、それらを際立たせるために他のアイテムの明るさを抑える必要があります。

ほとんどの場合、黒と白はコントラストが強すぎますので、グレーはを取り入れることで大胆な色を程よく補完することができます。

アクセサリー

革紐の時計

アウターウェア

シャツジャケット(ショート丈)

ボトム

チノパンまたはドレスパンツ

靴下

インビジブルソックス

まとめ:Alden 986はカジュアルシーンに最高且つ一生の相棒

986は、オールデンを代表するカラーでもあるダークバーガンディの色味が素晴らしいです。

#8(ナンバーエイト)と呼ばれるこのカラーは、希少なオールデンのコードバンの中でも比較的入手はしやすいほうです。

濃く深いワインレッドはコーディネートにも取り入れやすく、コードバンの光沢感を味わえるのが魅力です。

きちんとケアを行えばずっと使えて経年変化も楽しめる最高の一足です。

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