そのようなお悩みにお応えします!
ポイント
レッドウイングのブーツ購入時は必ずお店で試着することをお勧めします。ブーツの作りはかなりタフなので、ハードに使用しても全く問題ありません。
こんな方におすすめ
- レッドウイングを購入しようか迷っている
- レッドウイングの経年変化について知りたい
- アイアンレンジャーの詳細を理解したい
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- レッドウイング アイアンレンジャーを所有
- ビンテージデニム4本を所有(501XX・ビッグE×2・66前期・507XX)
- ファッションブログを2年ほど運用
アメカジの大王道であるレッドウイングのブーツ。
今回は、筆者の所有しているアイアンレンジャーについて経年変化をレビューして行きたいと思います。
(本ページは一部プロモーションが含まれています)
アイアンレンジャー(8114)のスペック
レッドウイングの中でも人気のモデルです。
- モデル名:8114(現行は8084)
- タグ/年式:2009年
- カラー/レザー:ブラックハーネス
- サイズ/表記:8D/アウトソール30.5cm/幅10.8cm
- 状態:多少使用感がありますが、ソールも十分残っており、全体的に良好
- 価格:50,710円
アイアンレンジは、レッド・ウィング本社のあるアメリカ・ミネソタ州の北部にある鉄鉱石の鉱山地域の名称です。
このモデルは元々、その高山地域の労働者たちの足先を守る為に、爪先の補強にレザーが二重で使われていたものです。
そのモデルを現代版に改訂して作られたのがアイアンレンジャーです。
真のワークブーツがモデルになっているんですね。
経年変化
使用状況
- 使用期間 約2年間
- 使用頻度 1回/2週間程度
定期的にブラッシングでメンテしていることやそこまで使用頻度が高くないこと、元々タフな設計となっていることから、大きくエイジングが進んでいるわけではありません。
それでもわずかに皺や傷が入っています。
全体
足の指の付け根あたりにうっすら横皺が入っています。
つま先のパーツが硬く作られているので、そことの境目で皺がつきやすいのだと考えます。
少し見づらいですが、タンの部分も靴紐に沿ってアタリが出始めています。
横から見てみると、くるぶしの部分に皺が出ています。
靴紐がくるぶしまであるブーツの醍醐味ですね。
皺が入ることでブーツが立体的になり表情豊かになります。
ブーツ購入時はのっぺりしているのでどうしても長靴のような印象を与えかねませんが、皺が入ることでグッと渋く、かっこよくなります。
ソール
ソールの仕様はコルクソールです。
ほとんど摩耗が見られません。
ヒール部分に少し摩耗が見られますが、まだまだソールの変更は必要なさそうです。
トゥ(つま先)
少しスクラッチが見られます。
バイクに乗るのですが、クラッチやブレーキを足で操作する際にどうしても傷がついてしまいます。
もともとこのアイアンレンジャーはバイク用に購入したこともあり、トゥに入る傷は致し方ないと思っています。
むしろブーツの表情を豊かにしてくれるので大歓迎です。
このブーツを購入した青山のレッドウイングでスタッフさんと話した際、レッドウイングは傷が少しあるくらいがカッコ良いと仰っていました。
筆者もそう思います。
当時は全国の在庫がかなり薄く、青山店に在庫がなかったため関西から取り寄せていただきました。
バック
後ろには踵からくるぶしにかけて、厚手のレザーが当てられています。
筆者の場合、履き始めはレザーが硬く靴連れを起こしてしまいました。
しかし、履き続けると徐々に柔らかく馴染んできます。
白いステッチが印象的で全体を引き締めてくれます。
アイアンレンジャーをおすすめする人
アイアンレンジャーの購入を後押ししたい人はこんな需要がある方です。
長い間履き続けてエイジングを楽しみたい方
アイアンレンジャーはワークブーツ起源であることからかなりタフに使えます。
時間をかけて自分の足にあった靴の相棒を求めている方にはとてもおすすめです。
アイアンレンジャーはグッドイヤー・ウェルト製法という製法を用いています。
よって、ソールが減ってきたら新しいソールに丸ごと交換することも可能です。
ウェルト(細革)とインサイドソールに付けられたリブでアッパーレザーとライニングレザーを挟み込んで縫うことで、 ソールの張り替えが容易に出来る製法です。
アッパーのレザーが大きく劣化しない限り、文字通り一生履き続けることができます。
注意: ソールの全張り替えは少なからず靴へのダメージを与えるので、可能であれば必要なタイミングで部分的に修理をすることをお勧めします。
高さを出したい方
スタイリング時に後数センチ高さを出したい。
そんな方におすすめです。
アイアンレンジャーは靴底が4センチほどあるので、これを履くと足長効果が期待されます。
ワークブーツ起源でありながらも都会に馴染むスタイリッシュな作りとなっていますので、ほとんどのシーンで活躍してくれます。
バイク乗りの方
私のようにバイクに乗る方には強くお勧めします。
皮が厚いので怪我や熱から足を守ってくれます。
どのバイクにもあいますが、特にアメリカン乗りの方にはこのアイアンレンジャーはとてもハマります。
あえてシフトチェンジを激し目に行って、アイアンレンジャーを育てるのもありです。
雨天候でも撥水スプレーをかけておけばある程度問題ありません。
水に濡れたら必ず拭き取り、シミが残らないようにしましょう。
シミが残ってしまった場合は、レザーシューズ用の石鹸を使って洗ってみても良いかもしれません。
アイアンレンジャーをお勧めしない人
ある程度お個性がある分、全ての人にお勧めできるものでもないのが現状です。
次のような方は購入前にもう一度、購入を検討してみても良いかもしれません。
靴の重さが気になる方
靴が丈夫に作られている分、他の同様なタイプのブーツに比べて少し重たいです。
軽やかに動き回ることを重視する方には、あまり好評いただけないかもしれません。
個人的には山登りなどに着用することもお勧めしません。
重いので疲労度がますことに加え、ソールによっては滑りやすいためです。
エイジングを進める目的で、山登りはとても良いと思いますが足への負担を考えるとあまりお勧めできないかなと思います。
年中1足の靴で乗り切る方
1足のみで1年を乗り切る方はあまりいらっしゃらないかと思いますが、このアイアンレンジャーを年中履くことはお勧めできません。
くるぶしまで靴紐を結ぶことができるので、夏はかなり蒸れます。
さらに湿気が籠ることで皮も痛みます。
アイアンレンジャーが活躍してくれるのは、春・秋・冬の3シーズンだと思います。
シーズンオフのタイミングできちんとメンテナンスし、ブーツを休息させることをお勧めします。
メンテナンス方法
理想は着用後に馬毛ブラシでブラッシングすることです。
とはいえ、なかなかその頻度でのメンテナンスは難しいと思います。
筆者は気になったタイミング(約1回/2ヶ月)で靴紐を外さずにささっとブラッシングしていました。
筆者はこちらのブーツ用のシューツリーを使っています。
保湿クリームもそのタイミングで塗り込みます。
ブラッシング後、汚れ落としクリームを要らなくなった布でブーツに馴染ませ、汚れを拭き取ります。
その後、無職のレザークリームを布で塗り込み、豚毛ブラシでレザーに馴染ませます。
黒いクリームを使わないのは、ブーツについた傷を敢えて塗りつぶさず、経年変化を楽しむためです。
黒いクリームを塗ってしまうとなかなかそれをオフすることは難しいですが、その逆はできます。
あまりにも気になるような傷があれば黒いクリームを使いたいと思いますが、今はそのような状況ではないので、無色のクリームを使っています。
革にクリームが馴染んだら、柔らかい布、もしくは山羊毛のような柔らかいブラシで磨きます。
その後、撥水スプレーを軽く吹きかけて、余分なスプレーを軽く引き取り完了です。
シーズンオフのタイミングでは靴紐を外してタンの部分まできちんとブラッシング、クリーム塗布を行います。
シーズンオフ時の保管は、風通しの良い場所に収納しておくことをおすすめします。
まとめ: レッドウイングブーツは一生のお供
少し前から人気が高まり、なかなかすぐに購入できなくなっているアイアンレンジャー。
サイトで購入することも可能ですが、偽物があったりサイズが合わなかったりするリスクがあります。
よって、筆者は正規店でのフィッティングを強く推奨します。
値段も決して高くないので、せっかく購入するからにはきちんと価値のあるもの、自分のサイズに合うものを購入したいです。
自分に合うお気に入りの個体を見つけることができれば、きちんと定期メンテナンスすることで一生使うことができます。
自分の足形に馴染んでいくブーツにはロマンさえ感じます。
靴は服と違って、体型が変わっても基本的に履き続けることができます。
手頃な靴を毎年買うのも良いですが、良い靴を時間をかけて育て、自分に合う世界で一つの靴を生み出すことも大変お勧めです。