ブーツ

【Dr.Martens】イングランド製チェルシーブーツ|仕様紹介

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困っている人
毎冬人気のサイドゴアブーツ、実際どうなの?ドクターマーチンが気になっているのだけど。

そのようなお悩みにお応えします!

ポイント

サイドゴアブーツは冬の時期多くのブランドで在庫薄となりがちです。お店に立ち寄ってご自身のサイズがあった場合は、前向きに検討することをお勧めします。またドクターマーチンの購入を検討している場合は、イングランド製の靴にも足を通してみることをお勧めします。

こんな方におすすめ

  • ドクターマーチンのシューズを買おうか迷っている
  • サイドゴアブーツの良さを知りたい
  • イングランド製とアジア製の違いを知りたい

この記事では、サイドゴアブーツ = チェルシーブーツとしています。

本記事の信頼性

デニゆき

この記事を書いている私は、

  • ドクターマーチン イングランド製サイドゴアブーツを下北沢店で購入
  • ビンテージデニム4本を所有(501XX・ビッグE×2・66前期)
  • ドクターマーチンのブーツにはリゾルトとマッキントッシュを合わせがち

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

こちらの記事ではドクターマーチンのサイドゴアブーツ狙いの方に向けて執筆しています。

記事のコンテンツは筆者が実体験した事象に加えて、ドクターマーチンのスタッフさんにお伺いした内容を参考にしています。

今からご紹介させていただく内容はフラッグシップ店のスタップの方からお伺いした情報、以下雑誌をベースに筆者の実体験に基づくものです。

購入モデル

購入品はイングランド製の「2976 VINTAGE チェルシー ブーツ」です。

店舗にて筆者撮影

「2976 チェルシーブーツ」のオリジナルアイテムを忠実に再現したビンテージモデルであり、製造も当時と同じ英国ノーサンプトン州で、職人の手により行われているというこだわりよう。

アッパーには伝統あるQUILONレザーを使用しておりとてもスタイリッシュなモデルです。

スペック詳細

  • 品番: QUILON_VINTAGE_2976
  • モデル: 25747001
  • タイプ: MADE IN ENGLAND
  • 素材: QUILON
  • 生産国: MADE IN ENGLAND
  • 価格: 44,000円(税込)

QUILONレザーはイングランド製特有のレザーであり、通常のスムーズレザーよりもコーティングが薄いため革靴本来の風合いや履き込むことで変化する味わいを楽しむことが出来ます。

ドクターマーチンについて

ドクターマーチンは、ドイツのクラウス・マーチン博士によって開発された元々は作業者用の履です。

スタッフさんの話によると、マーチン博士はドイツ人でありながらイギリスで生まれ育ったそうです。

ドクターマーチンの特徴は、エアークッションの効いた靴底(通称バウンシングソール)や、黄色のステッチが挙げられます。

製造国は、現在大きく分けて2つです。

1つはタイであり、アジア製と呼ばれることもあります。

アジア製はいわゆる通常ラインのものです。

そしてもう1つは英国イングランドであり、こちらの生産国ではドクターマーチンとして初めて生産されたタイプのブーツを復刻版として製造しています。

ドクターマーチンの購入層

筆者の勝手なイメージは、マーチンは20代の若者向けといったものでした。

イエローステッチがカジュアルな印象を与えることに加え、パンクロッカーの激しいカルチャーが背景にあったためです。

しかし、スタッフさんにお伺いすると、店舗によりかなり異なるものの、下北沢だと若者と4.50代の購入者が多いとのことでした。

全国的にもおじさま、おばさまの購入層も多く存在するようで、決して若者向けのブランドとは言い切れないようです。

サイドゴアブーツ購入の背景

先日のブログでご紹介させていただいた、マッキントッシュのコート。

最近では出かける時に9割このコートを着ているのですが、その際に合わせる靴は基本的にオニツカタイガーの黒いスニーカー。

理由は、履いていると楽なことと天候に関わらず履けるためです。

ある日妻から、コートがしっかりしているのに靴がスニーカーなのはアンバランスだよと指摘を受けました。笑

それ以来スニーカーを合わせることに違和感を覚え、でも自前のAldenを合わせるには少し気合を入れないといけず、もっと楽に履けて見栄えがしっかりしている靴はないかなと探していました。

調べていると、サイドゴアブーツは楽に履くことができて見栄えも良さげであることを知りました。

これまで一度もサイドゴアブーツを履いたことがなかったので一度履いてみようと思いました。

初めてのサイドゴアブーツなのでますば2万円台に範囲を絞って探していたところ、マーチンの靴に出会いました。

(実体験)購入日の様子

たまたま平日にお店に行くことができたので、店内は程よく空いていました。

お目当ては「2976 WHITE STITCH チェルシーブーツ」。

多くのモデルがイエローのステッチですがこのモデルはホワイトステッチ。

そこまで主張することなくさらっと履けるのでマーチンを買うならこの色と決めていました。

店内ではセールをやっているようで、安いものだと1万円台で購入できる品もありました。

しかし、お目当ての品は残念ながらセール対象外。

早速店内のスタッフさんに声をかけて、お目当てのサイドゴアブーツを探していることを伝えました。

とても気さくな女性のスタッフさんで、いろいろなことを教えてくれました。

ただ、お目当ての品は筆者の足のサイズ「UK8(27cm相当)」がなく、日本に3つ、関西のみに在庫があるとのこと。

同じ木型の別モデルで履き心地を試すか聞かれましたが、イメージが湧きにくいので丁重にお断りしました。

セール品でサイドゴアブーツがあるかお伺いすると、どれもサイズがなく購入することが叶いませんでした。

そこでスタッフさんが別の品をお勧めしてくれました。

「少し高くなるのですが…」

お勧めされたのはイングランド製の「2976 VINTAGE チェルシー ブーツ」。

素人目にはなぜそれが高いのか一見分かりませんでした。

しかしよく見ると全体が黒いものの、革の端が茶色でした。

「これは茶芯ですか?」

筆者が質問するとそうですと答えてくれ、裏から経年変化した茶芯ブーツを持ってきてくれました。

茶芯とはもともと茶色の皮の表面を黒で着色したもので、傷や摩擦によって表面のコーティングが剥がれると中の茶色が見えてくることを言います。

黒と茶色のまだらなグラデーションがとても美しかったのでとても興味が惹かれました。

イングランド製とアジア製の違い

またそのスタッフさんの話によると、イングランド製は他のアジア製と異なり、職人さんが一つ一つ手作りをしているとのことでした。

さらに形がアジア製と異なり少しスタイリッシュになっています。

似たモデルで左足にイングランド製、右足にアジア勢を履いて見比べてみるとその差は一目瞭然、明らかにイングランド製の方が洗練された形でした。

くるぶし後ろにつくマーチンのタグの色もアジア製と異なりイングランド製はキラキラした材料で作られています。

店舗にて筆者撮影

また、ソールの色も異なり、アジア製は比較的明るい色ですが、イングランド製のそれはよりダークな色合いとなっています。

店舗にて筆者撮影

毎年この時期、サイドゴアブーツは在庫が薄くなり、本国からも入荷がなかなかされないとのこと。

そんな中でたまたま入ったお店にサイズがぴったりのブーツが。

ステッチの色変更

本心ではもう買うしかないと思っていたものの、1つ気になることがありました。

それはステッチの色が黄色であることです。

ステッチの色さえ白い色であればよかったのにと思いました。

素直にそれをスタッフさんに伝えると、彼女も自身のマーチンを吐く時に黄色のステッチが気になることがあるとのことでした。

白や黒のステッチも増えてきているんですけどね

とスタッフさん。

筆者は不勉強で黒のステッチは廃盤になったと勘違いしていました。

現行のモデルにも黒ステッチがあることを知り、サイドゴアブーツがあるか確認すると、モデルはあるがサイズがないとのこと。

なんだ残念。

するとスタッフさんが、

実は黄色いステッチを黒で着色することもできます

と教えてくれました。

奥からステッチを黒くしたマーチンを3足持ってきてくれました。

どれも、もともと黄色ステッチとは思えない仕上がり。

これなら自分が欲しいと思ったマーチンだと思いました。

ただ1番の決め手は、持ってきてくれた3足のうちの1足に入った履皺がとてもカッコ良かったことです。

ブーツは新品だと長靴のように見えなくもありません。

履き込んでいくとシワが入るのですが、特にこのサイドゴアブーツは紐がない分、履皺が立体的に入りやすいです。

スタッフさんは2年半ほぼ毎日履いてここまで育てたとのことでしたので、筆者は土日に履くことを想定すると5から10年かかりそうです。

このお店ではステッチを黒く染めることを無料でやってくれるとのことでした。

実際の作業としては、ブラックポリッシュクリームを少量、使わなくなった歯ブラシなどに取り、黄色いステッチに馴染ませていきます。

思いの外綺麗に染まり、筆者理想の仕様に生まれ変わりました。

シューズケアの方法

まずは馬毛のブラシです。

そうそう、ブラッシングの際には履き皺の汚れも書き出す必要があるので必ず、シューツリーを入れてから行いましょう。

筆者はこちらのブーツ用のシューツリーを使っています。

ブルームを防ぐのに非常に優れています。

靴がくすんできたら、できるだけ長い時間ブラッシングしましょう。

コンディションを整えるのはどうしても必要なときだけ。

私の場合は年に数回の頻度ですが、定期的に靴を履く人はもう少し頻度を高くしてもいいかもしれません。

汚れ落としのクリームは、カルナバワックスが革に自然なつやを与えると同時に、汚れや水から保護してくれるこちらを使っています。

クリームは 定番のSaphirを使っています。

クリームをシューズに塗り込んだり、余分なクリームを拭き取るためのクロスは毎回綺麗なものを使うようにしましょう。

クリームを等する際に筆者は、ブラシで有名な浅草のかなやさんのブラシを使っています。

キメが細かくクリームの馴染みが全然異なるのです。

靴の表面に磨きをかける場合には、こちらの専用豚毛ブラシがお勧めです。

筆者は気が向いた時にワックスとハンドラップを用いて、表面がまるで鏡のように仕上がる「鏡面磨き」を行います。

仕上げに山羊毛ブラシ、もしくは専用グローブクロスで磨き上げ完成です。

他のブラシ同様、色移りを避けるためシューズの色ごとに分けて使う方が良いでしょう。

どの靴もそうですが、特にカーフレザーは、柔らかくきめ細やかで軽くひっかくだけでも傷がついてしまうことが多いデリケートな素材です。

よって、丁寧なケアを必要としています。

靴磨きの基本はブラッシングとはよく言われますが、日々履き終わったら軽くでもブラッシングすることをお勧めします。

このようにすることで著しい革の劣化を防ぐことができますし、美しい経年変化を刻むことができます。

革そのものの色落ちを楽しみたいため、私はブラック以外の革靴には無色のクリームを使っています。

アッパーのカーフレザーはメンテナンスを繰り返す事によって、更なる光沢と深みを増していきます。

ドクターマーチンに関するこぼれ話

お会計が終わり、ステッチを黒く染める間にマーチンについてお話をお伺いすることができました。

ドクターマーチンはもともと労働者向けの靴を製造していたそうです。

ある時その靴をパンクロッカーが履くようになりファッションにも取り入れられるようになったとのこと。

公式サイトなどには出ていない情報として教えていただいたのが、実は当時のパンクロッカーはお金がなかったため、日中労働で履いていたマーチンを夜もそのまま履きバンド活動をしていたというのです。

なるほど!

男というのはこういったどうでも良い情報に弱い。

筆者もこの話を聞いて、マーチンを購入して良かったと思ってしまいました。

また、マーチン素人の筆者は、くるぶし後ろのタグに記載されている「AirWear」についてスタッフさんに質問しました。

AirWearとは、ソール内に空気を閉じ込めていることを指しているとのことでした。

このようにすることで、歩行中の衝撃を吸収、 「バウンシング」と呼ばれる弾むような歩行性を実現しています。

平日の空いている時間だったからこそ、スタッフさんからいろいろなお話をお伺いすることができ、自分の好きな商品を見つけることが叶いました。

お手入れ方法

初めて履く前に「ブラック シュー ポリッシュ クリーム」で軽くコーティングをしてあげると状態よく履けるそうです。

以前はカチコチの石鹸のような商品だったようですが、柔らかいクリームになってからだいぶメンテナンスがしやすくなったとスタッフさんがおっしゃっていました。

他社製のクリームでも問題ないようですが、革との相性があるため目立たないところで一度試し塗りを行うことを推奨されました

クリームを馴染ませる際には豚毛ではなく柔らかい馬毛ブラシを使うと良いそうです。

通常のメンテナンスは、まずブラッシングで軽く埃や塵を払います。

汚れが目立つ場合は、汚れ落とし専用クリームを使って、片足にそれぞれ3滴ほど布切れを使って靴を拭きます。

イングランド製のQUILONレザーには油分の多い汚れ落としクリームが良いようで、スタッフさんはこちらのクリームをお勧めしてくださいました。

汚れを落としたら先ほどのポリッシュクリームを塗ってブラッシング、無駄なクリームを布で拭き取って乾燥させたら完成です。

筆者が購入したモデルは茶芯なので、Aldenのコード版にも使用しているこちらの無色透明クリームで育てたいと思っています。

まとめ: マーチンにはイングランド製ならではの良さがある

今回、スタッフさんにいろいろ教えていただいたおかげですっかりドクターマーチンの虜になってしまいました。

値段も当然大事ですが、高いものにはそれなりの理由があり、ブーツのような長年履く品には長期視点で購入することも時にはアリかなと思います。 

筆者は生産国の情報にとても弱く、特にそれがドイツやイギリスの場合、値段を忘れて購入してしまうことがあります。

筆者はドイツに住んでいたこともあり、ドイツ製には強い憧れがあります。笑

今回購入したブーツは茶芯ということもあり、経年変化がわかりやすいと思います。

履皺の経年変化と合わせて、これから何年間かこの靴と過ごすことがとても楽しみです。

こちらのブログでも定期的に経年変化をご紹介できたらと思います。 

本記事が、ドクターマーチンのイングランド製を購入しようか迷っている方にとって少しでも参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

宜しければ、Aldenに関するお勧め記事にも目を通してみてください。

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