時計

ビンテージロレックス:60年の歴史を刻む時計の魅力

つ、ついに、ビンテージロレックスを購入してしまいました!

日本円の下落が止まらないことから、このまま現金を持っていてももったいないなと筆者は考えていました。

これまでごく僅かですが株や暗号資産に投資していました。

しかし、資産形成のポートフォリオに形の見える何かを購入したいと思っていた矢先、ビンテージ時計に目が止まりました。

個人的には、いつかIWCを購入したいと考えているのですが、資産形成の観点でどちらにするが良いか迷っていました。

兎にも角にもビンテージ時計の知識が乏しいので、こちらの冊子を購入し付け焼き刃感は否めないもののビンテージ時計の購入を考え始めました。

妻に話したところ、「良いのでは?」と反応があったので、早速ビンテージ時計屋さんにお伺いしました。

これまでビンテージデニムやビンテージスウェットを買うたびに賛同の声は得られなかった筆者からすると、少し驚きでした。

そういえば、以前こちらの記事でご紹介したオメガのビンテージ時計は今でも大切に使用しています。

こんな方におすすめ

  • 時計やビンテージ品に興味がある方
  • ビンテージロレックスを購入検討している方
  • 投資や資産形成に関心がある方
  • ビンテージ品を収集しているコレクター

本記事の信頼性

デニゆき

この記事を書いている私は、

  • RESOLUTE 710を所有
  • ビンテージデニム4本を所有(501XX・501ビッグE・501 66前期・505 66前期・507XX)
  • ファッションブログを2年ほど運用

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

いざ購入店へ

今回お伺いしたのは横浜にある老舗ビンテージ時計屋の「FIRE」KIDS」さんです。

店内に入るとスタッフの方が親切にご案内してくださいました。

IWCとロレックスで迷っていると質問させていただいたところ、資産価値を考えるのであればロレックスだと教えてくれました。

IWCも素晴らしい時計ですが、世界的知名度の観点ではやはりロレックスに軍配が上がり、長期的な値段としてもロレックスは基本的に下がることはないとのことでした。

購入品

実はこのお店に来る前から気になっていたロレックスがありました。

それが1965年製の「ROLEX OYSTER PERPETUAL DATE」です。

シンプルなデザインの中に独特なベゼル。

ケース

ダイヤルは34ミリと良い小ぶりながら少し男らしさを感じさせます。

34ミリのケースは「セミバブルバック」と呼ばれます。

なお他のサイズでは以下のように呼ぶことがあります。

  • 24mm レディス
  • 29mm AR(ボーイズ)
  • 32mm バブルバック
  • 35mm ビッグバブルバック

ロレックスの代名詞とも言える、オイスター社と開発した防水性の高いオイスターケースを採用しています。

PERPETUALとは、英語では「永続的な」という意味ですが、ロレックスにおいては「自動巻き」を意味します。

文字盤

DATEはその名の通り、日付、カレンダー付きであることを指します。

表面がボコッと出っ張り虫眼鏡のように日付が拡大される「ミラーダイアル」はロレックスにより発明されたんですよね。

この時代のカレンダーには先送り機能がないため、時計を回し物理的に24時間経過させることで1日1日、日付を変える必要があります。

ケースとベゼルが一体化した「2ピース」と呼ばれるケース構造になっています。

竜頭部分にはロレックスのロゴが刻まれています。

この時代、暗闇でも時間がわかるよう、多くの時計に夜光塗料が塗られているそうですが、オーナーによるとこちらの個体にはその塗料が塗られていないため、非常に珍しいとのことでした。

バーインデックスがなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。

針はドルリィンバンドと呼ばれる、先端が鋭く尖った菱形のような形状です。

この「ドルフィン」とはフランス語で王太子妃を意味します。

ロレックスのロゴはアップライトロゴという、金造を乗せて立体的に表現されています。

また、文字盤は程よい飴色をしていますが、元々はシルバーだったようで、均一に経年変化しこのような色になっているとのこと。

この辺りの経年変化はビンテージ好きにはたまりませんね。

ベルト

ベルトはオリジナルです。

ビンテージならではのリベット加工(ベルトのコマに見られるボコッとした小さな突起)が美しいです。

こちらのベルトはリベットは装飾であるため、実際にコマを調整する際には、ピンを抜くのではなくコマを広げて分解してあげる必要があります。

オーナーによるとこのベルトだけでも10万円ほどの価値があるとのことです。

当時のメタルベルトは現代のそれと比べると非常に軽く劣化しやすいため、当時の人々は使い捨てのように、壊れたら新しいベルトに変えていたようです。

60年も前のメタルベルトが付いているのは本当に貴重で嬉しいです。

メンテナンス履歴

なおこちらの品には過去のオーナーがロレックス正規店でメンテナンスをした際の請求書が付属していました。

1987年にメンテナンスを行い、当時の価格で35,000円でした。

今の時代に同じメンテナンスを正規店で実施すると10万円左右に超えるだろうとオーナーはおっしゃっていました。

この証明書があるからといって大きく価値が上がるわけではないそうですが、それでも当時の紙が現存していることに驚きです。

1965年製ロレックス、当時想定された用途で60年経った今でもきちんと使い続けることができる点にロマンを感じます。

妻も同意してくれたので、こちらの品を購入することにしました。

お値段は、498,000円です。

オーナーからは、安くつけすぎちゃいました、と言われましたが真相は定かではありません。笑

筆者にとっては、人生で購入したものの中で、車と家の次に高い買い物でしたが、これから先ずっと使うことができるので、思い切って購入しました。

こちらのお店ではビンテージ時計購入後、OHが1回無料とのことで大変お得です。

オーナーに精密度合いを測っていただくと、1日で役30秒早くなることが確認されたため、近々OHすることをお勧めいただきました。

おわりに

気づくと店内には6人ほどお客さんがおり、小さなお店がひしめき合っていました。

この繁盛ぶりからも有名店であることが伺えます。

お客さんの1人にベラルーシから来た方がおり、その方は2本購入されていました。

少しお話しすると、日本には初めて来たけど本当に日本が大好きなんだと嬉しそうに語ってくれました。

こういった出会いも込みで、ビンテージ品は良いなと改めて思いました。

「ビンテージ品は増えることがないので」という決まり文句が今回も私を後押しし、素敵な品を家に迎え入れることになりました。

状態よく保って、自分の子供や孫の代にまで引き継ぐことができたら良いなと思っています。

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