デニム ファッション

【Levi's 501 66前期】1977年製のリーバイスビンテージデニム|高円寺Safari

困っている人
今価格高騰中のビンテージデニム、66前期のディテールが気になっています!年代識別の方法も知りたい。

そんなお悩みにお応えします。

結論:66前期の多くは1960年代後半~1970年代中盤の間に生産されたモデルのことを指します。前期と後期モデルが存在し、ディテールが異なります。66前期はビンテージ デニムの中では比較的手の届きやすい価格となっています。

本記事の内容

  • 66前期の見極め方
  • 66前期のディテール
  • ビンテージ デニムにおける66前期の位置づけ

本記事の信頼性

デニゆき

この記事を書いている私は、

  • ビンテージデニム4本を所有(501XX・501ビッグE・501 66前期・505 66前期・507XX)
  • ファッションブログを2年ほど運用

本記事は、以下雑誌を参考に筆者の知識を加えて執筆しております。

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

66前期いざ購入!

貴重なビンテージを履くのはもったいないと思いつつも、ジーンズなんだから履きたい。

履くためにわざわざ価格の高いゴールデンサイズの品を購入しているのだから履かない訳にはいかない。

ということで、今回も自分の身体にあう、ビンテージデニムを探しに高円寺へ足を運びました。

一目散に向かった先はSafari 1号店

ここは本当に宝の山。

非常に貴重なビンテージデニムに触って履ける貴重な場所。

見ているだけでもワクワクします。

今回はさらっと普段使いしたかったので66前期狙いでモノを探しました。

Big Eが比較的多かった印象です。

イエローステッチをふんだんに使ったBig Eがあり、一瞬迷いましたが66前期狙いだったためそっと元に戻しました。

2分ほど物色していると比較的程度の良い66前期を探すことができました。

ウェストが少し大きめでしたが、この1点に勝るモノがありませんでしたので試着してみることに。

今まででしたら自分のウェストピっったりのサイズでないと試着すらしなかったのですが、最近「人は太る」ということを知ったので少し大きい方が長く履くことができるのではないかと考え、購入候補のサイズ範囲を広げてみました。

試着すると雰囲気バッチリでダメージもそこまで気にならないサイズでしたの即購入を決意しました。

着用するとこんな感じです!

ビンテージデニムはなるべく洗濯しませんが、汚れが気になるときはこちらの高級洗剤で手洗いしています。

こちらの洗剤には、動物繊維の油分を保護する成分が含まれていますので、 インディゴが落ちづらく洗う度に繊維を保護してくれます。

66前期全体

前置きが長くなりましたが、早速購入したデニムを見ていきましょう。

購入した66前期の概要スペック

  • サイズ:W33, L33
  • ボタン裏刻印:6
  • 1977年6月製造
  • 紙パッチ欠損
  • 金額:38,500円(税込)

66前期は1969年から1970年代後半に生産されたデニムです。

リペア1箇所とペンキがややワイルドな印象です。

さすが66前期、美しい縦落ちがジーンズを立体的に映し出します。

まさに夏にさらっと着用したくなる代物です。

サイズは以下の通りです。

  • ウェスト:40㎝
  • 股下:69㎝
  • 総丈:98.5㎝
  • 裾幅:21㎝

W32, L33の表記に対して実寸では少し縮んでいるのが分かります。

一応裏返してリペアの位置を確認してみました。

フロントはボタンフライ横に当て布を当ててリペアが施されていることが分かります。

後ろにはリペア跡は確認できませんが少し経年劣化による変色があります。

全体的にねじれがることも分かりますね。

66前期詳細

購入時、購入直後は特にこの詳細を確かめるのが本当に楽しいです。

雑誌やネットで調べたことを実物を見ながら確認できるのですから。

赤タブ

一見、大戦モデルに見られる特徴の「方タブ」と見間違えそうですが、安心してください。

摩耗しているだけです。

裏を確認すると左右非対称Vのスモールeです。

左右非対称VはBig E以降のモデルに見られる特徴ですね。

黒カン

残念ながら、色褪せていますがバッチリ黒です。

66後期までは黒カンと言われていますので、この特徴では前後期の識別はできません。

内タグ

通常は「月」「年」「生産工場」の順ですが、この個体はイレギュラー品のようです。

ボタン裏が「6」ですので、生産工場は「6」となるはずですが内タグでは通常工場番号がくる位置に「7」が表記されています。

この場合は、「月」「生産工場」「年」の順が正しいと思います。

そのようにして改めて内タグを見ていると、1977年6月に6番工場で生産された個体だということが分かります。

画像では見づらいですが収縮率は8%と記載があります。

バックポケット裏

66前期/後期を見極める上で最もわかりやすいのがこの部分。

バックポケット裏がシングルステッチであれば66前期。

逆にチェーンステッチであれば66後期。

当然、購入時にも確認しましたが、きちんとシングルステッチです。

ボタン裏刻印

ここが「16」だと価値がぐんと上がるようなことを聞きます。

恐る恐る覗いてみると、「6」でした。

最もメジャーな生産工場ですね。

公式見解ではありませんが、6番はテキサス州のエルパソ工場を指すようです。

セルビッジ

通称、赤耳。

赤色が褪色してしまっていますが、セルビッジです。

尚、81年以降のレギュラーモデルには赤耳は付きません。

帯の上下

チェーンステッチです。

Big E以降は基本的にチェーンステッチとなります。

アウトシーム裏

少し細かいですが、こちらもモデル識別に活用できるディテールです。

チェーンステッチ × シングルステッチです。

シングルステッチ × シングルステッチの場合はひとつ前のモデルであるBig Eとなることが多いです。

まとめ:ビンテージデニム代表格の66前期をとことん楽しもう!

数年前からビンテージデニムの価値は高騰し続けています。

マニアでない人からすると、汚れた古いジーンズが数万、数十万、中には数百万するなんて理解できないでしょう。

それでもいいのです。

分かる人が楽しめば良い。

一方で、ここにきて自身のビンテージデニム購入ハードルが下がりました。

それは趣味としてだけではなく、ある種の資産として将来の値上がりを期待しているためです。

株、暗号資産等よりも流動性は低いですが、価値は上がるモノだと信じています。

希少価値の高い品物は時と共に数が減っていく一方ですので、良きものを後世に残したいという思いもひっそり持っています。

自分が履いて息子が大きくなってその価値がわかるようになったら継承する、とかカッコいいです。

(まだ、息子はいませんが)

そんなロマンも込めつつ、これからもビンテージデニムと向き合っていきたいと思います。

この記事が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

よろしければこちらの記事ものぞいてみてください。

-デニム, ファッション
-, , , ,