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【Barbour Trench Coat】本気のバブアーオイル抜きに成功|1988年製トレンチコート

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困っている人
バブアーらしさを残さなくても良いから、とにかくオイルを気にせず電車に乗りたい。専門業者にクリーニングをお願いすると1万円弱するので自分で何とかオイルを完全に落とせないかな。

そんなお悩みにお応えします。

デニゆき
先日1回オイル抜きを行ったバブアートレンチコートですが、もっと気軽に街使いをしたいと思い、本気でオイルを落とすことにしました。皆さんが失敗しないように、今回私の経験をご紹介させていただきます。

本記事の内容

  • バブアーを本気でオイル抜きした結果
  • バブアーの完全オイル抜き方法
  • 完全オイル抜きのメリット・デメリット

以前バブアー・ビデイルのオイル抜きに成功した際の記事はこちらに纏めております。

インターナショナルの経年変化はこちらでまとめています。

また、先日オイル抜きを行ったバブアートレンチコートの様子はこちらをご参考ください。

本記事の信頼性

デニゆき
  • Barbourを2着所有
  • ビンテージデニムをはじめとする一生物が大好き
  • Barbourのオイル抜きはこれで5回目

先日行ったトレンチコートのオイル落とし動画はこちらです。

オイル抜きは色褪せなどのリスクが多分にあるため自己責任の上で実施頂きますようお願い致します。

本記事は、以下雑誌を参考に筆者の知識を加えて執筆しております。

バブアーをリプルーフする際は正規品をお勧めします。

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

結論:完全オイル抜きの結果

思い通りの結果となりました。

明るいネイビーに変化しました。

オイルが入っていた時はやや黒みがかっていましたが、完全にオイルを落とすとネイビーにグレーが混じったような色になりました。

アニTubeに登場されている山岸さんによると、1984年までのバブアーネイビー色であればオイルが落ちてくると「ターコイズブルー」という鮮やかなブルーに変化するようですが、私の個体は1988年製ですので色落ちしてもターコイズのような鮮やかさはありません。

しかし、普段使いするにはちょうど良い落ち着いたネイビーに仕上がっていると思います。

臭い

久々にオイルの臭いがしないバブアーを手にしましたが、オイルの臭いは完全に抜けています。

強いて言うなれば、使用した洗剤の臭いが確認できます。

今回は作業着用洗剤を使用したため、決して良い香りとは言えませんが着用していくうちに落ち着いてくると思います。

前回のオイル抜きではバブアーらしさを残すべく、うっすらと表面にオイルが残ることを狙い作業をし無事成功しました

しかし、トレンチコートは表面積が他のモデルよりも大きいため、使用した際にややオイルの臭いが気になることが分かりました。

今回の完全オイル抜きでその様な心配はなくなったと言えるでしょう。

手触り感

サラサラです。

オイルが少しでも表面に残っているとややざらつき、もしくは指でなぞった際にわずかな抵抗が感じられるのですが、オイルを完全に落とした今、その様な感覚はありません。

また生地自体も柔らかくなり着用時の可動域が広がりました。

ポケット部分等にはアタリがついており、ビンテージ感が増したようにも見えます。

サイズ

すみません、サイズは今回は測っていません。

着た感じではサイズは変わっていないように見受けられました。

完全オイル抜きの手順

基本的に以前ご紹介したオイル抜きと同じですが、2点、「ブラシでこすること」と「選択・脱水」の工程を追加しています。

完全オイル抜き6ステップ

  1. ブラッシングでバブアーについたほこりを落とす
  2. 45℃のお湯に洗剤・柔軟剤を馴染ませバブアーをつける
  3. ブラシで丁寧にこする
  4. 揉み洗い
  5. 洗濯・脱水
  6. 乾燥

ブラッシングでバブアーについたほこりを落とす

毎回ブラッシングから。

前回オイル抜きをした時からまだ日が経過していないので軽くささっとブラッシングを行いました。

45℃のお湯に洗剤・柔軟剤を馴染ませバブアーをつける

今回使用した洗剤とブラシはこちらです。

がっつりオイルを落としにかかったので、作用着用の洗剤と専用ブラシを使用しました。

こちらをキャップ2杯分(メーカー推奨は1杯です)入れ、1時間ほど浸します。

先日もオイルを落としたはずですが、それでもまだつけ置きすることでお湯の色が変わりました。

ブラシで丁寧にこする

ブラシに洗剤を馴染ませながら少しずつブラシであオイルを落としていきます。

特に足元に近い部分と袖口部分のオイルが目立ちましたので、そちらを入念にブラッシングしていきます。

茶色いオイルがブラシで掻き出されています。

この工程は正直しんどいですが、根負けせずに洗剤をたっぷり使って丁寧にブラシをかけていきます。

この工程が甘いと最後乾燥した際にオイルが抜けている部分と抜けていない部分でまだらになってしまいます。

もみ洗い

全体をブラッシング出来たらお湯につけてもみ洗いを施していきます。

お湯の色は強く濁り、改めてオイルがまだ含まれていたことを感じさせられます。

この時点でもう生地の色が前回と異なることが目視で確認できました。

前回は真っ黒でしたが、今回はややネイビーがかっており、心なしか重さも少し軽くなった気がします。

洗濯・脱水

今回は洗濯機に入れて洗濯・脱水を行います。

オイルを落としたバブアーをコインランドリーの洗濯機で洗います。

この際洗剤は洗濯機から自動で出てくるのですが、それに加えて先ほどの作業着用洗剤も投入しました。

オイルが落ちていないバブアーをコインランドリーの洗濯機や乾燥機に入れると故障の原因になりかねないため、コインランドリーはきちんとオイルを落とした後に利用しましょう。

30分待って完成です。

乾燥

ここからは前回と同様です。

しわにならないようカタチを意識しながら浴室乾燥で乾燥させていきます。

今回は洗濯機で脱水をかけているので5時間で乾燥が完了しました。

干した瞬間からネイビー色が明るくなったことが確認できました。

生地もだいぶ軽くなり、使い勝手がUPしました。

完全オイル抜きメリット・デメリット

基本的に先日ご紹介した、軽くオイル抜きを行った際のものと同様ですが、いくつか異なる点がありますのでそちらをご紹介します。

まずメリットですが、完全にオイルを抜くと生地の柔軟性が増します。

恐らく、生地感が薄くなることで生地が柔らかくなったかのように感じるのだと思います。

デメリットは、色が明るくなり合わせる服を選ぶことでしょうか。

とはいえ、ビビットカラー程目立つわけではないです。

オイルを入れている時よりも明るくなるといったニュアンスです。

私は少しくらい明るくなっても、周りの目を気にせずにガンガン使えるバブアーの方が良いと思うの、でトータルでは完全オイル抜きを行って正解でした。

ワセリンを使ったバブアーリプルーフの様子はこちらをご覧ください!

まとめ:完全オイル抜きは一度きちんとやればそのあとのメンテナンスはずっと楽!

これまで私が実施してきたオイル抜きでは表面にオイルをうっすら残すことを目的としてきました。

今回は表面のオイルを全くなくすことが目標でした。

ブラシで生地をこするの工程が入る分、労力は増えます。

それがトレンチコートとなると時間もかかりますが、これを一度行うことで汚れるたびに洗濯機に入れる事できますので、メンテがだいぶ楽になります。

「手間がかかる」ことで有名なバブアーですが、目的に応じてオイルを落とす/落とさないを使い分けると良いと思います。

余談ですが、私は今バイク用にインターナショナルを狙っています。

インターナショナルはバイクシーンで使用することから、防寒性とバブアーらしさを維持するために油ギトギトで使いたいとたくらんでおります。

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