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【Champion リバースウィーブ】1980年代チャンピオンリバースウィーブの特徴

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困っている人
リバースウィーブ。価格高騰中だけどどんな特徴があるのかな?

そのような悩みにお応えいたします!

ポイント

「リバースウィーブ」とは、1934年に誕生したチャンピオン社独自の衣類製法であり、生地の縦縮みを抑える役割があります。サイドリブなどの特徴的なディテールに加えて、タフでありながら着心地が良いスウェットです。

こんな方におすすめ

  • リバースウィーブが欲しい
  • リバースウィーブの良さが分からない
  • アメカジを中心としたヴィンテージ好き

本記事の信頼性

デニゆき

この記事を書いている私は、

  • 1980年代のリバースウィーブ(3連プリント)を所有
  • ビンテージデニム4本を所有(501XX・501ビッグE・501 66前期・505 66前期・507XX)
  • ファッションブログを2年ほど運用

本記事は、以下雑誌を参考に筆者の知識を加えて執筆しております。

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

リバースウィーブの特徴

早速リバースウィーブの特徴について見ていきましょう。

リバースウィーブとは

  • チャンピオンが1934年に独自開発
  • 生地の縮みを抑える目的

「リバースウィーブ」とは、1934年に誕生したチャンピオン社独自の衣類製法です。

当時のスウェットは、洗濯乾燥時に縦方向への縮みが出やすいという弱点がありました。

その弱点を克服するため、生み出された製法が「Reverse Weave®」です。

本来であれば縦に使用される生地を敢えて横に使用することによって、生地の縦縮みを抑えることができます。

この生地の縦横は、肉眼でも容易に見分けることができます。

筆者の所有するリバースウィーブ

本来は縦に使用する生地を横に使用する ということから「リバースウィーブ」と名付けられました。

生地を逆さに使うことで縦方向への縮みを解消できるのは理解できますが「そうすると、横方向へ縮むのでは?」と思う方もいるでしょう。

ご安心ください。

このリバースウィーブには、縦方向への縮みを防止する効果だけではなく、きちんと横方向への縮み対策として、両脇のサイド部分へリブが施されています。

このサイドリブにより伸縮性が向上したことで、楽に着こなせるスウェットとなったのです。

購入品レビュー

Champion ビンテージスウェット概要

  • 肩幅:45 cm
  • 身幅:57 cm
  • 着丈:60 cm
  • 身丈:66 cm
  • 袖丈:59 cm
  • 年代:1980s
  • 価格:17,600円

全体

筆者の所有するリバースウィーブ

「霜降りグレー」とも呼ばれるなんとも言えない色合いが良い雰囲気を醸し出しています。

プリントを除いて、破れや色落ちなどなく比較的綺麗な状態であると言えます。

裏は何もなくシンプルなデザインとなっています。

筆者の所有するリバースウィーブ

タグ

筆者の所有するリバースウィーブ

通称「トリコタグ」と呼ばれる赤・青・白のトリコロールカラーのタグです。

このトリコタグがつくのが1980年代の特徴です。

コットンの割合で詳細年代がわかるようです。

  • コットン82%: 1983年ごろまで
  • コットン89%: 1983年以降

筆者の個体はコットンが89%ですので80年代中盤から後半に製造されたスウェットとなります。

タグにはきちんと「リバースウィーブ」と記されています。

ちなみに90年代のタグは、80年代のそれよりも縦長になるので、その違いは一目瞭然です。

プリント

筆者の所有するリバースウィーブ

「Elizabethtown College」とあります。

栄 陽子留学研究所によると、この大学は1899年に創立されたペンシルバニア州エリザベスタウンに立地する私立学校のようです。

プリントの一部にかすれが確認できなんとも奥ゆかしい雰囲気を醸し出しています。

このプリントに一目惚れして購入に至りました。

サイドリブ

筆者の所有するリバースウィーブ

リバースウィーブの特徴の一つであるサイドリブ。

袖口や首元のリブと比較して、割と綺麗な状態で残っています。

首元のリブ

筆者の所有するリバースウィーブ

テロンテロンになっています。

味といえば味なのですが、中のインナーがやや見えてしまうので購入を断念していました。

いつの日か店員さんにご紹介いただいたこちらの古着修理屋さんでリペアしてもらおうかと考えています。

購入に至ったきっかけ

店員さんから聞いた情報では、スウェットの形が最も綺麗とされているのは1980年代のものとのこと。

1990年代は丈が1980年代よりも長いので細長いシルエットになります。

一方で1970年代は、腕が細くなるのでスウェットならではのラフさが損なわれる。

1980年代であれば丈が短く横幅が広いため、綺麗なボックスシルエットになります。

また、筆者が所有するスウェットのプリントは「3連」と呼ばれ、且つプリントが比較的小さめであるので、特に人気が高い個体のようです。

他にもいくつか試着しましたが、色、プリント形状(3連)、かすれ具合について気に入る個体がなく、こちらの商品を購入することにしました。

実は試着してから購入するまで20分ほど迷いました。

筆者はこの前の「507XX」購入時でも数分で購入するなど基本即決するタイプです

悩んだのには理由がありました。

それは首元のリブがゆるく、インナーが見えてしまうことです。

しばらく悩んだ結果、店員さんにやはり買わないことを伝え、試着室を出ました。

試着室を出て近くにいた別の店員さんに品物を返すと、リバースウィーブの良さについて語ってくれました。

筆者もリバースウィーブの良さは理解しているものの、首元が緩いので断念したことを伝えました。

すると、「古着屋専門のお直し屋さんで数千円で直せますよ」と教えてくれました。

リプが交換できることを知らなかった筆者は目がテンになりました。

「そんなことができるんだ…」

店員さんは続けます。

この手の良いものは古着で完璧なものを見てけるのは極めて難しい。

たとえ完璧なものを見つけても値段がはる。

なのでその店員さんは、リバースウィーブのようなプリントが独特のもので良いものがあったら購入し、専門店で直してもらっているとのことでした。

古着は個体が減っていくものなので、良いものは直して後世に継承していかないといけないとの思考です。

そんな話を聞いているうちに、筆者は返したはずのスウェットを上半身にあてがい、「購入します」と勢いよく発していました。

単なる商品の良し悪しだけではなく、その裏のストーリーを理解したり、新たな可能性のようなものを知ってみることで、人は購入に至るのだなと実感しました。

大切なビンテージ品だからこそ丁寧に洗濯したい

筆者がいつも使っているおしゃれ着洗剤はこちらです。

汚れを落としつつ、毛糸に含まれる天然成分を保護するので自然なつやと風合いを守ります

今後のスウェット事情

店員さんと今後のスウェット事情について会話することができました。

現在かなり高騰しているリバースウィーブ。

人気モデルの価格高騰は引き続き予測されます。

その上で、今後はヘインズなどのチャンピオン以外のメーカーの値段高騰が見込まれるとともに、90年代も80年代価格に近しくなるのではないかとのお話でした。

店員さんの主観も含まれている可能性がありますので、参考程度にご認識ください

今買うのが一番安いとはどこかで聞いたことがありますが、希少なビンテージ品については物量として増えることはないので、値段は上昇傾向にあると考えられます。

この記事が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

よろしければこちらの記事ものぞいてみてください。

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